「この会社、Googleマップの評価が星2.5だ…やめておこうかな」
投資用不動産会社を探すとき、多くの方が一度はGoogleマップの口コミ評価を参考にするのではないでしょうか。飲食店や美容室を探すのと同じ感覚で、私たちはつい星の数に判断を委ねてしまいがちです。
しかし、こと「投資用不動産会社」に関しては、その評価を鵜呑みにするのは非常に危険かもしれません。
「Googleマップの低評価は、必ずしも“投資の失敗”を意味するものではない」ということです。
この記事ではなぜそう言えるのか、そして私たちが口コミとどう向き合うべきかを、私の考えを交えながら述べていきます。
なぜ投資用不動産会社の口コミ評価は低くなりがちなのか?
まず、大前提として「レビューを書く人」の心理を考えてみましょう。
人間は、満足した時よりも不満を感じた時の方が、遥かに強く「誰かに伝えたい」という動機が働きます。
この心理が、投資用不動産会社の口コミ評価に大きな影響を与えています。特に、低評価レビューの多くは、以下の2つのパターンに分類できると私は考えています。
理由1:投資を“していない人”からのネガティブ評価
これが、口コミを複雑にしている最大の要因です。低評価のレビューをよく見ると、その多くが「営業電話がしつこい」「DMが何度も届く」「対応が失礼だった」といった内容です。
つまり、物件を購入しておらず、まだ顧客ですらない段階の人々からの評価が数多く含まれているのです。
もちろん、強引な営業活動は褒められたものではありません。不快に感じるのは当然です。ただ考えてみてください。その「営業スタイル」とその会社が提案する「物件の価値」や「投資戦略」は、必ずしも直結するものでしょうか?
営業部門が体育会系でガンガン電話をかける会社でも、仕入れ部門が非常に優秀で、価値の高い物件を扱っている可能性は十分にあります。この2つを混同してしまうと、良い会社と出会うチャンスを逃しかねません。
理由2:購入後の小さな不満による評価
もう一つは、物件購入後の小さな不満です。例えば、「管理会社の担当者と連絡がつきにくい」「確定申告の相談に乗ってくれなかった」など、主にコミュニケーションやアフターケアでのすれ違いです。
これらもオーナーにとっては重要な問題ですが、投資そのものが失敗した(例:全く入居者が決まらない、価値が暴落した)という根本的な問題とは少し異なります。
個人的には確定申告や管理業務を購入先の不動産会社に丸投げするのはリスクであると考えます。基本的に自分と物件だけを信用して、ある程度能動的に動いていくことが失敗しない秘訣かなと考えております。
気持ち的には不動産投資は高額の商材だから、購入後に打って変わって対応が後手後手になるとイライラする気持ちは分かります笑
では、口コミは全く参考にならないのか?
「じゃあ、口コミは一切見なくていいのか?」というと、そういうわけではありません。見るべきは、星の数という「結果」ではなく、そこに書かれている「内容」です。
チェックポイント1:具体的な失敗談があるか
「営業がしつこい」という感情的なレビューではなく、「提案されたシミュレーションと実際の収支が全く違った」「入居者が半年以上つかず、その後のフォローも一切なかった」といった具体的な投資の失敗談が複数ある場合は、明確な危険信号です。
チェックポイント2:高評価の内容は具体的か
逆に、高評価レビューも内容を吟味すべきです。「ありがとうございました!」だけのような中身のないレビューはあまり参考になりません。「どのようなリスク説明があったか」「担当者がどんな提案をしてくれたか」「購入後のサポート体制はどうか」など、具体的な取引内容に言及しているレビューは、その会社の姿勢を知る上で非常に参考になります。
チェックポイント3:会社からの返信はあるか
低評価の口コミに対して、会社が真摯に返信しているかどうかも重要な判断材料です。テンプレ通りの謝罪ではなく、具体的に事実確認を行い、改善策を提示している会社は、顧客と向き合う姿勢があると言えるでしょう。
口コミ以上に重視すべき「会社の評価軸」
最終的に、投資の成功は自己責任です。口コミはあくまで他人の意見。それ以上に、以下の客観的な事実と、ご自身の感覚を大切にしてください。
セミナーや個別面談に参加してみる:
百聞は一見に如かず。営業担当者がリスク(空室、金利上昇、家賃下落など)についてもしっかり説明してくれるか、誠実な対応かをご自身の目と耳で確かめましょう。
提案された物件を自分でも調べる:
提示された家賃が相場通りか、周辺の環境はどうか、建物の管理状態は良いかなど、Googleストリートビューや家賃相場サイトを使って最低限の裏付けを取りましょう。
会社の歴史と実績を確認する:
宅建業の免許番号は()内の数字が大きいほど更新回数が多く、長く事業を続けている証になります。また、その会社が得意とするエリアや物件種別(新築/中古、区分/一棟など)が、自分の投資方針と合っているかも重要です。
まとめ
投資用不動産会社のGoogleマップ口コミは、「その会社の営業姿勢や顧客対応のスタイルを知るための一つの参考資料」にはなります。
しかし、営業がしつこいという理由での低評価が、その会社の扱う物件の価値を直接示すものではありません。むしろ、あなたが求めているのは、耳障りの良いことだけを言う営業マンではなく、長期的にあなたの資産を増やしてくれる価値ある物件を提案してくれるパートナーのはずです。
口コミの星の数に一喜一憂するのではなく、その背景にある事実を読み解き、最終的にはご自身の目で会社と物件を判断する。それが、不動産投資という大きな決断において、最も重要な姿勢だと私は考えます。